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市光、ヴァレオ・グループ傘下に入り相乗効果を期待

市光工業株式会社(以下、市光)は、自動車ランプ類(ヘッドライト、内装照明、その他ランプなど)やミラー類(バックミラーなど)の分野で世界をリードする企業である。同社会長のフランス人アリ・オードバディ氏に、Valeo(ヴァレオ)による買収について話を伺った。

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創業114年となる市光の自動車業界における名声は疑うべくもない。「今日では、製品単体ではなく統合されたシステムを作る必要があります。現在のバックミラーにはカメラ、モニターや複雑な電子機器が装着されており、ヘッドライトにはLEDや減光装置が備わっています」とアリ・オードバディ氏は説明する。絶えず新しい技術を導入し自動車産業分野のニーズに応えてきた市光は、真摯かつ力強い経営を進め、2012年と比較して売上高は30%増加した。従業員数は5,380人に達し、うち640人が研究開発に従事している。市光の顧客は主に日本の自動車メーカーだ。「日本だけでなく中国、タイ、インドネシア、マレーシアなどの現地法人にも納品しており、各国に生産拠点や開発センターを設けています」とオードバディ氏は語る。

ヴァレオの買収により自動車市場への影響力拡大も

2017年、フランスの自動車部品メーカー、ヴァレオ社が市光に対し友好的株式公開買い付け(友好的TOB)を行い、市光株の55.08%を保有する主要株主となった。2000年よりヴァレオは市光の株式を保有しており、両社の提携は新しいものではない。TOB前の時点で既にヴァレオは市光株の32%を保有していた。このTOBにより、市光とヴァレオとの協力関係が強化され、現在では世界規模で高度な技術を用いた製品の開発、製造、販売を行うことが可能となった。特に自動運転やコネクテッドカーなど、イノベーションの盛んな分野で絶えず進歩を目指しつつヴァレオと協動することで、スムーズな事業展開と意思決定が可能になり、顧客に最大限の優れた技術とサービスを提供することが期待されている。また、提携によるコストダウンも見込まれる。「共同購買を大規模に進め、サプライヤーに対しより有利な価格交渉力を得られると期待しています。さらに研究開発に一層注力し、全世界の生産拠点を最適化することも可能になるでしょう」とオードバディ氏は語る。

自動車市場衰退の逆風の中での成功

日本国内の自動車マーケットは縮小を続け、自動車の生産高および販売数は減少している。高齢化社会と若者の車離れが主な原因と言われているがこの逆行にもかかわらず、市光工業は新技術を搭載した革新的な製品により、売上高増加を達成した。「日本で何より大事なのは、品質、コスト、納期、技術という基準です」とオードバディ氏は語る。この基準を重視することで、市光工業は顧客からの信頼をつかみ、日本で現在の見事な成功を収めているのだ。

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